さんま杭州・寧波情報広場に、和食のお店が11月1日にオープンするという新情報があった。情報広場の制作者達は、情報をHPで公開したり、スクエアカードを配布して、お店からキックバックをもらっているのかと思っていたが、なんと全てボランティア。中国でがんばっている日本の若者を応援する意味も込めて、できるだけ滞在中は情報広場で案内されているお店に足を運ぶことにしている。多分、これが私ができる情報広場さんへの最大の貢献だろう。

 さて、今日のお昼は、新規開店した「和楽亭」へ行ってきた。店主さんは、日本に居たことがあり、日本語が話せる。メニューも日本語表記がなされており、こちらとしてはとても助かる。メニューには、どんぶりもの、麺類、定食類、寿司、鍋など、日本料理が豊富に取りそろえられている。しかし、なんでもあるという店は、食材の仕入れや保管には苦労するのではないか?とスタートしたばかりの店だが、ちょっと心配になった(あまり手を広げず、鮮度の良い、おいしい料理を提供することに徹する方が、成功すると個人的には思うが・・・?)。

 料理について言えば、中国人の間で、「日本料理」はまだマイナーな存在。中国人に言わせると「日本料理はお腹一杯にならない」という印象を持っている。これは、食事の取り方に関する違いだが、食べきれないくらい多くの料理を注文する中国人の食事と対照的なのが日本の食事。このギャップを中国で埋めるのは大変だろう。もっとも、日本料理屋の店長の標的は、現地滞在中の日本人らしいが・・・。

 今日、注文したのは「さんま定食(30元)」(写真)。とてもおいしく頂いた。これなら他の料理も期待できそうだ。定食を食べて、もう一つ印象に残ったのは、中国では珍しく、ご飯が日本米だ。食べた瞬間、中国の米ではないと分かった。日本のコシヒカリではないことは間違いないので、高いランクのお米ではないが、中国のお米よりはおいしい。多分、きららクラスのお米だと思う。ただ、中国の水で炊いているためだろうか?ちょっと味が違うような気もした。店主に聞くと、日本の米は間違いなく、上海の業者から購入していると話していた。こだわりを持って、日本の米を使ってくれてくれているところはうれしい。

 話のついでに、お米で思い出した。日本にいる中国人留学生が「日本の米はおいしい」と言ってくれる。実際、多くの中国人が同様の意見だそうだ。おいしさで他の国の米を圧倒する日本の米。将来、日本から、かなりのボリュームで中国へ向けて輸出される日も来るかもしれない。そのためにも、中国の日本料理屋にはがんばって欲しい。