6accbd6f.JPG 浙江世界貿易中心で「中国(杭州)第5届最佳人居環境展覧会」が開催されている。「中国人のあこがれの住まい」を知る上で、こういう展覧会に足を運ぶのも良いだろうと思い行ってきた。個人的には、モデルルームがあるのだろうと予想していたが、予想とは全く異なり、マンションの完成予想図と模型ばかりであった(写真)。日本のように、マンション設備の特徴をアピールするのではなく、どこに、どんなマンションがこれから建つのかを紹介するものだった。ただ、会場にはとてつもない数の人。「住宅購入を考えている人が、こんなにいるのか!」。内心、中国の住宅バブルの真相、ここにありと思った。
 しかし、来場者達の行動が面白い。彼らは、ブースでマンションの説明を聞くわけでもなく、ただひたすらブースで配布するパンフレットを集めている。どうも綺麗なパンフレットを集めることに喜びを感じているかのようだ。
 このことを中国滞在中の留学生に聞くと、「中国は娯楽が少ないので、こういう展覧会があると、購入の意思のない人が大勢詰めかけ、パンフレットを袋に一杯詰めて帰る」とのことだ。
 あこがれの住宅購入を考えているのではなく、綺麗なパンフレットを多く集めて楽しんでいるとは・・・。会場に行って感じたことだが、ここでマンションの契約をしたいとは思わない。そいう雰囲気だった。