参った。参った。

 そうIXIという会社。
 負債100億。簿外に100億以上。
 インターネット総研の子会社で連結の利益の大半稼いでいた優良企業と思いきや、とんでもない粉飾企業。売上も循環取引(販売元が最終的に購入先になる)で水増ししていたようだ。それにしても、これまで監査法人は適正を表明していたわけだし、東証2の上場企業。外資系証券のレポートの中には、1部上場の候補にまで挙げていた。
 半期報告書が遅延するとのことで監理ポストに入っていたが、ソフトウェア在庫の評価あたりが問題になったのだろう程度に思っていた。特損はあっても倒産は・・・予想外。

 それにしても、急激な売上の伸びに、もっと疑問を感じるべきだった。簿外の負債100億はリース取引だろう。リース取引というのも、簿外ですまされて実態を見えなくしてくれる。

 もっとも、営業キャッシュフローの赤に注目すべきだったようだ。しかし、営業キャッシュフローも、急成長企業の先行投資の可能性もあり、かならずしも粉飾を見抜けない。

 ネット総研以外の株主構成に外国の投資銀行が多かったので、これも判断を見誤らせた。

 今回ばかりは反省反省。決算報告書がデタラメだと、いくら分析しても無駄ではあるが・・・。超優良企業が、超粉飾企業では、しゃれにもならない。

 失敗から学ぶことは多い。
 損失確定した分は、他の銘柄が上昇してくれた分で帳消しにしておいた。この辺は、まだまだついている。

 それにしても気になるのは、なぜ循環取引を行ったのか?

インターネット総研の所長のコメント