ちょっと遅れた話題だが、中国では「利上げ」が行われた。一年物の定期預金の金利が、1.92から2.25へ。中国の銀行では、日本円での預金もできる。しかし、写真を見てもらっても分かるように、日本の金利は普通0.0001。一年定期も0.01。いくらなんでも、こんな金利が何年も続いているのは異常。
 利上げで思い出した銀行ネタを少々。日本人の目から見て、中国の銀行のサービスに理解の苦しむ点があった。以前も銀行のことで、ATMで入金ができないことについて書いたことがある(最近はできるものもある)。最近知ったことは、預金を解約するときは、口座を作った銀行でないとできないことと、同じ銀行でも別の市で預金を下ろすと手数料が取られるのに、同じ市の提携銀行間では手数料が無料だということだ。便利は便利だが、最初は慣れなかった。
 なぜ、口座を作った市が違うくらいで、手数料がかかるのかと不思議に思っていたのだが、何となく理由が分かってきた。中国は、企業の論理でサービスや事業が遂行されているのではなく、すべて市政府の論理でサービスや事業が行われているからだ。中国では、企業側の都合で物事を考えるよりも、市政府側の都合で物事を考えた方が、理屈がわかりやすい。これもお国柄?だといえそうだ。