b1491df5.JPG 中国の証券会社にも足を運んできた。不動産投資ほど加熱していないようだ。今、日本の投資家達は、中国経済の成長性を期待して投資を考えている人が多いと聞く。投資するしないは別として、中国の証券会社を覗いてみたいという気持ちがあったので、最寄りの中国科技証券に入ってみた。
 預かり資産の大きさにより、取引できる部屋が違う。写真は預かり資産の小さい客の部屋。小さいというのは30万元以下の投資家だ。ちなみに、中国で口座を開くときは90元の開設料がとられるが、口座管理料はない。窓口や電話取引の手数料は、0.2%。日本で中国株を取引することを思うと安い(オンライン取引口座を開設すると手数料はさらに安い)。ただし、問題は外国人はB株しか取引できないことだ。上海B株となると銘柄数が少なく投資対象が限定される。通貨は、人民元でなく、USドル、HKドルで投資することになる。
 中国企業に詳しいわけではないので、対象カテゴリーを銀行と高速道路に絞って伺ってみた。しかし、中国の4大銀行は未上場。招商グループの招商銀行はA株だった。一方、高速道路だが、中国では高速道路の建設・管理・サービスを事業としている会社が上場している(日本で言えば、日本道路公団の一部が上場しているようなもの。そう言えば、日本の高速道路を民営化するだのしないだので、もめていたが決着はついたのだろうか?)。中国では鉄道網が未熟なので、高速道路の物流インフラとして果たす役割が大きい。今後、自動車が普及すれば通行量の増加や広告掲載を希望する企業も増えるだろうから期待はできる。上場している高速道路会社の中で、浙江高速に注目しているのだが、残念ながら香港H株。この証券会社では香港H株は取り扱っていないとのことだった。中国人名義で口座を開設すれば、A株も取引できると言われたが、今回は開設を見送った。中国株自体はかなり下げているので、知識とお金があれば、現地での中国株投資も面白いかもしれない。(注意:中国国営企業の場合、株価が上昇すると国が保有株を売却をするリスクや企業の財務データ等に関する信頼性が乏しいという指摘もあります。参考までに)。