帰ってきた「再・見日記」

ちょっとした教訓めいた話。

「料理のまずいレストランに大行列。」

それを見て、あなたはどう思うでしょうか?

多分、なにかあると思って、行列に並ぶかもしれない。

しかし、やはりおいしくない。

そこで、しばらく時間をおいて、また様子を見にくると、案の定、もう並ぶ人はいない。

この話の教訓めいた部分は、中身のないものであっても、人が殺到することがあるという所(たとえば、広告宣伝などで)。大事なのは、その様子を見て、自分がどういう判断を下すか?。

この現場を見て、判断を誤る人は、「この程度の味で行列が出来るのであれば、オレもレストランをはじめよう」と考える。

一方、冷静に事態を見ることの出来る人は、様子見をしようとする。そして、仮説を立てる。「こういう状態が長く続くものかどうか?」

他人が成功していると、自分も同じような成功に預かりたいと感じてしまう。時には、それが焦りにもなる。しかし、本来すべきは、様子見をする(リサーチする)時間をとることだと思う。

とうとう後期が始まった。
祝日だが、月曜日のコマ数の関係で講義が始まる。通常、祝日に正規の講義を入れるというのは考えられないが、最近は何でもありになっている。

さぞかし、出席者が少ないのではと懸念したが、近年の学生の傾向なのか、まずまずの数。
もっとも、相変わらず態度の悪い学生、出入りする学生が目につく。
人を外見で判断してはいけないが、態度の悪い学生というのは、そういった風貌をしている。
こういった学生を叱るというのは、力がいる。こういうところで体力を消耗させないで欲しい。

昔は、話を聞く気のない学生は、講義に出席しなかったものだが、最近は違う。
これが不思議でならない。

某流通企業に取材に行ってきました。
社長、商品開発部長をはじめ、4人を前にして、先に送っておいた質問に回答してもらった。役員の方が時間を割いて相手してくれるのは珍しい。しかも、社長が熱心。

伺うと、事前に論文を送っていたのがよかったようだ。
逆に、向こうが私に聞きたいことも多かった模様。
よくわからないが、何かピンときたようだ。

次回は、商品開発会議などに出席して欲しいと依頼を受けた。だけではなく、社長自ら勤務先に訪問するとまで言われた。


しかし、取材すればするほどアカデミックから離れた話が多くなる。講義のネタにでもしておくくらいならよいが、論文にならないだろう・・・。

取材時間は、なんと3時間近くに及んだ。にもかかわらず、話足らない様子。

普通に取材を申し込むと、たいてい広報対応で適当にあしらわれる。
質問を送っても、箇条書きで回答が来るくらいだった。
企業の戦略に関わる問題を扱うことの難しさを感じていた。

しかし、今回は、こちらがアイディアを持ち込むと、会議のメンバーに入って欲しいと言われる。・・・・これでよいのだろうか?やはり職業選択を間違ったかな・・・。

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SRIスポーツから株主優待のゴルフボール到着。株主限定バージョン。
ゴルフ人気回復を期待!

本日の日経一面に、以下のような記事がありました。
引用は日経ネット。

○奨学金滞納、2000億円超す・06年度
 政府が大学生などに貸し出す奨学金事業で、返済が滞っている債権が2006年度末は前年度末より11%増え、初めて2000億円を超えたことがわかった。この7年で滞納額は倍増。滞納額の一部は一般会計から税金で穴埋めする。政府は回収強化策や事業そのものの見直しに向け、年内に有識者会議を設ける方針だ。
 奨学金は親の年収などを審査した上で、無利子もしくは有利子で貸す仕組み。申し込みは年々増えており、利用者は昨年度末で約114万人。貸出総額は4兆7243億円に上る。(07:01)

ネットの記事よりも、本誌の記事の方が内容は詳しかった。

「給食費や保育料などの滞納と同じく、利用者のモラルが低下していることが一因と見られる」

の表記はネットではなかったのですが、本誌では書いてあります。

それにしても、これが日本の現実か?

以前、友人から「客なんて支払い済ますまで信用できない。うまくごまかせるのならごまかしてしまおう。お金を払わずに、うまく惚けて逃げようという客なんてごまんといる」と聞かされたことがある。

もしかすると、今の日本の実情かも知れない。

ただ、奨学金の滞納の穴埋めに税金を使うというのは、解せない。
結局は、モラルの問題だろうが、借りた金くらい返すもの。無担保低金利だと貸し倒れも仕方なしとは言いたくない。それこそ、債権回収会社でも使って徹底的に返金を求めて欲しいもの。そういえば、最近は水道料金などの公金もクレジットカードが利用できるようになりつつあるが、これも使った水代払わない人の増加が一因なのだろうか?

ちなみに、私も奨学金を頂いていた。おかげで現在があると言っていいかもしれない。その上、滞納どころか一括でまとめて返した。まとまったお金をどうして手にしたのかは詳しく書かないが、借りたお金という意識があるので、返金することにした。

先日、久しぶりに回転寿司に入った。
北陸出身なため、他の地域で回転寿司に入らないことにしている。
というのも、一皿100円は、いいのだが、味が?というイメージが強く、入る気にならない。
では、なぜ入ったのか?
株主優待券があるから。それだけです。

「くら」という店に入ったが、この店、込んでる。子ども連れの家族客も多い。回転してくる寿司ネタの説明もあり、普段は食べない寿司でも手に取ろうかと思う。皿は、目の前の投入口に入れ、斜め前の液晶画面に食べた枚数がカウントされる。なかなかシステマチック。そして、従業員の負担やミスを防ぐ努力が見られる。

しかし、寿司にさびがきいていないと思っていると、「本日はすべての品がわさび抜きです」の案内も回転してきた。こういう日を設定しているらしい。

ファミリー客が多かったのもこのためか?

おいしいとは思わないが、客の入りを見ると、これが世間で評価される味なのだろう。(吉野家の牛丼が評価されるのと一緒か)
回転寿司に入って感じたのは、コスト管理が徹底していること。
業績好調の会社というのは、少なからずコストコントロールに甘さがない。

駄目な会社と言うのは、コスト管理がデタラメなんだよなぁ。どことはいわないが・・・

事業からの撤退は、新規事業を立ち上げる時の10倍以上の力がいる。

こういった話を耳にするが、正解だと思う。ましてや、その新規事業が人を介したサービスだったら、受け皿なしではどうにもならない。受け皿を作らないのであれば、お金を用意するしかない。


こういう話を持ち出したのも、本日発表の新○○試験結果。
半分とは言わないが、三分の一程度は、存続が?ではないだろうか?
しかし、通常の大学院のように学部の教員が大学院の講義を兼任するのではなく、専門職大学院として人材を雇用しているだけに、いざ撤退となると、すんなりいかない(だろう)。

最近よく感じるのは、新規事業(とあえて言おう)を外食産業の新メニューづくり程度の軽い気持ちで始めているように思う。新メニューが不評ならやめればよい。これは外食では当てはまる。

しかし、事業レベルだとそう話は簡単でない。

だいたいローの序列がはっきりしてきただけに、・・・。

6b310d7d.jpgノキアの携帯電話の電池パックが到着。製品のリコールというのも大変なコスト。使っていた電池は回収までする。ただ、電池交換をしたことがないので、携帯電話の電池を交換できない。困った。

9月8日の朝日新聞の特集記事に「大店法緩和」とページがあり、イオンの岡田会長、ヤマダ電機の山田社長が証言で登場していた。

この両者の共通点は、大店法の規制緩和を追い風に業界トップにのぼりあげたこと。90年代の緩和当時まで、ヤマダよりもコジマ、イオンよりもダイエーが優勢だったように思う。

山田社長によれば、先行していたコジマさんは、地主に迷惑がかかると小型店舗の閉鎖を躊躇。まだ店が少なかったヤマダはアメリカのように家電とパソコンの融合した大型店舗の時代が来ると、そのときから積極出店。業界団体に加盟していなかったため、仕入れ条件も厳しく郊外に出店するしかなかったそうだ。

ヤマダ電機にしろ、イオンにしろ、トップが思い描く将来像とタイミングがまさにうまくあった。将来像がなければ、タイミングを見落とすし、逆に、タイミングだけを考えていても、どこがよいのか分からない。

将来像というのは、あくまで将来だから、現状では世間や周囲が理解しないこともある。それでも将来像を実現するタイミングを見計らっていたという点、さすが業界トップにたつ人は違う。

名経営者は将来を描き、ダメ経営者は競合を気にする。そんな気がする。

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淡路島旅行の帰宅途中で、「たこせんべいの里」へ寄った。
ここの「多幸」というせんべいに、若干の思い出がある。
二年前に、在籍していた留学生が淡路島土産に買ってきてくれたせんべい。
なかなかおいしく、もう一度食べたいと思っていた。
店の中は広く、せんべいの試食、工場のライン、無料のコーヒーの提供があった。
大勢ではないが、結構人がいたので、やはり名所の一つなのだろう。

今回は、カーナビがあることで大変時間の節約になった。
知らない土地で、目的地を探すストレスが解消される。

32616ad9.jpg淡路島に来ました。イングランドの丘でコアラを見て、宿泊はエクシブ淡路島で(写真はロビー)。株をしていなければ、こういうリゾートホテルを利用することもなかったと思う。娘達が大喜びで驚いた。

22日の日経MJ一面に、「ミニマムライフ 巣ごもる20代」という特集記事があった。

簡単に内容を紹介すると、20代の若者の意識調査の結果、以下のような特徴が浮き彫りにされた。対象は首都圏に住む20代の若者。
・車不要
・お酒は飲まない
・行動半径は狭く、休日は自宅で掃除や洗濯
・貯蓄に熱心

堅実・小規模な暮らし(ミニマムライフ)が、20代の若者の生活、意識として明らかになった。


確かに、堅実で、贅沢はしない生活というのも悪くはないが、なんか寂しい結果。
仕事をして、こつこつ貯蓄することが最大の喜びというのも悲しい気がする。
貯蓄の目的が「将来不安だから」という点も悲しい。

バブル崩壊後の不況の長期化が影響しているからか、若者の消費はきわめて質素。その上、車の維持費や交友関係にかかる食事代を気にし始めている。休みにすることが、家の掃除では、・・・。


価値観というのは、時代時代で変わっていくものだが、今現在がこれまでになく、消費に消極的に感じる。そういえば、今日の日経にも、大学進学は、「学歴のため」が半分。4人に一人が、「自宅から通えるところ」を進学先と考えているという結果が報告されていた。

バブル期であれば、都会生活や一人暮らしが進学先の選択にあったと思うが・・・。

すべてに対して、ミニマムライフになってきているように思うが、これも時代の生み出した価値観なのだろうか。


0aee1b86.jpgチューリップ公園のカンナ畑。春はチューリップ。夏はカンナ。近所で生活していると、花畑も普通の光景だった。しかし、広い花畑のある公園というのは、なかなかないと分かった。花畑を維持するコストはバカにならないからだろう。花に囲まれた街というのは、意外に良い所だと今になって思う。

8ac45352.jpg須磨の海浜水族園へ行ってきました。お盆ということもあってか、かなりの人。家族を連れて出るときは、車を利用しているのですが、つくづく観光地の駐車料金は高いと感じる。

 水族園自体は、大変満足。イルカだけでなく、ラッコまでいる。海中トンネルからの魚の眺めもなかなかのもの。

 小さい子どもを連れてで歩けば、疲れに行くようなものなのですが、それでも海浜水族園は、行ってよかったとかんじています。

ドーミーインに宿泊。
奇麗で安い。しかし、部屋に風呂がない。
一瞬、唖然としたが、最上階に大浴場があった。
ビジネスホテルといえば、狭い部屋、狭い浴室。
それでも安い料金が魅力。
だが、ここはトイレ、洗面別。風呂は大浴場、サウナつき。露天風呂ありのビジネスホテル。

人というのは、物事に対して、こうあるものだと思い込むと、なかなか違う発想が浮かばない。その点、ドーミーインは違っている。他との差別化とは、こうあるべきと感じた。

昨日、はるばるひまわりが丘公園まで足を伸ばしました。
HPで見る限り、ひまわり畑にひまわりが満開のようだったのですが、結果は・・・。すでに枯れている。
暑さのせいだろうか?


花をコンセプトにした公園というのはいくつかあるが、花だけに、行く時期次第でがっかりだったりもする。ただし、公園自体はお金がかかっているよい公園だと感じた。

ひまわり畑の面積だけみても、さほど大きくない。
ひまわりの種では、生活の足しにならないのか、それとも観賞用に用意できる面積というのは、かなり限界があるのか?

いずれにしても花をコンセプトにした公園に対する人の期待は、一面、花畑であること。公園の運営主体は、地方自治体なので、税金の無駄遣いは出来ない面はあるけど、ぜひ広域から人を呼び込むためにも、期待に応える公園作りにも取り組んで欲しい。

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タカラトミーの株主優待。100株主向け。トミカとチョロQ。ここの優待も、優待好きの株主に人気がある。もっとも、私も優待狙い。株価がいくらかも知らない。

少子化でタカラとトミーが合併する時代だから、市場規模の縮小というのは、いかに深刻かがわかる

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ユージンから優待到着。原色昆虫図鑑でした。中身は、リアルな昆虫のフィギィア。
ユージン自体は、昨年大変厳しい年だった。
ガチャカチャの景品が原油高で原価率低下。カードゲームに押され売上げ減少。

昆虫図鑑を見ても感じることだが、これまで「子ども向け」と見られていた商品開発の対象が、リアルさを増すことで幅広い年齢層をターゲットにし始めている。

ターゲットを絞り込みすぎると、そのターゲットとしているマーケットが縮小したとき、その会社自体も縮小するマーケットの影響を受ける。解決策は、顧客層を広げる(変える)ことや海外マーケットの開拓。結局、これが出来るかどうかが業績回復の可能性に結びつくように思う。

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くらコーポレーションから優待到着。食事券3千円分。
有名な?くら寿司を展開している会社。回転寿司業界も飽和状態っぽいが、ここは無添加で特徴を出している。

最近の外食事情では、消費者はお店で好きなメニューを選択できるファミリーレストランから、コンセプトがはっきりとした店舗を選択しているようだ。なんでもある店は、特徴がなく(おいしいものがなく)、専門の店が選ばれている。そういえば、昔、総合がつくと駄目で専門が好調という時代があった。総合がリスクの分散にならないというのは、消費者が成熟したためだろうか?

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共立メンテナンスの株主優待3月末は、優待券とベネフィットワンという福利厚生代行会社のカタログが来る。以前は、会社自体が保養所などを所有していたが、最近は、そういった施設は、売却し、ベネフィットワンなどの福利厚生代行会社のサービスを利用するというのがトレンドのようだ。コンテンツは豊富。しかし、職業柄、全く利用したことはない。利用し始めると便利だと思うが。

ちなみに、共立メンテナンスの主力事業は学生寮。下宿屋というコンセプトで現代的な学生寮を展開している。個人的にうまいと思っている。特に、賄い付きという点。
地方から都市部の大学へ進学する学生の親の心配事のひとつは、「食事」。共立の学生寮は、寮長がおり、朝食もついている。もちろん、その分、家賃は割高だが、その辺は、トレードオフ関係にある。最近、昔ながらの下宿屋をやる家庭がめっきり減った。しかし、下宿屋を求める親は、意外に多い。ニッチ市場としてはいいところをついている。

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